予防接種は、ワクチンを接種することによって特定の病気を予防し、もし病気にかかったとしても重症化を防ぐ作用があります。
当院ではインフルエンザの予防接種(10~1月頃)、肺炎球菌の予防接種(通年)を行っております。肺炎球菌およびインフルエンザの予防接種は予約制になりますので、受付までお問い合わせください。
■ インフルエンザワクチン
インフルエンザは、インフルエンザウイルスに感染することによって起こる疾患で、例年12~3月頃に流行します。38度以上の発熱、頭痛、関節痛、筋肉痛などの全身症状が突然現れ、さらに、のどの痛み、鼻水、咳などの風邪と同様の症状も見られます。また、お子様ではまれに急性脳症を併発し、ご高齢者や免疫力の低下している方では肺炎を伴うなど重症化することがあります。
インフルエンザを予防するためには、手洗いやうがいなどの感染予防に加え、予防接種が有効です。インフルエンザウイルスは毎年違う種類が流行するため、予防接種も毎年行う必要があります。ワクチンを接種してから効果が出るまでに約2週間かかるので、流行前の接種を推奨します。
■ 肺炎球菌ワクチン
肺炎は、日本人の死因の第3位を占めており、なかでも肺炎球菌は肺炎の原因菌の中で最も多いといわれています。その肺炎を予防するために出来ることの一つに、肺炎球菌ワクチンの予防接種があります。この予防接種ですべての肺炎を予防できるわけではありませんが、肺炎球菌による肺炎を予防し、重症化を防ぎます。
特に、65歳以上の方(肺炎で亡くなる方の95%以上が、65歳以上の方といわれています)や、心疾患や呼吸器疾患など慢性の持病をお持ちの方は、予防接種が推奨されています。
一度予防接種を受けると、5年間は再接種できません。再接種を希望される場合は、5年以上は間隔をあけて接種しますので、接種の年月日は忘れないよう記載をお願いします。
また、肺炎球菌ワクチンだけでなく、インフルエンザワクチンの接種をあわせて行うことで、さらに肺炎予防につながります。