高尿酸血症について

痛風や痛風腎を引き起こす

高尿酸血症とは、尿酸値が7.0mg/dLを超えた状態をいいます。この尿酸が高い状態が続くと、血液に溶け切らなかった尿酸が結晶となり関節に沈着し、痛風を引き起こします。痛風の多くは、足の親指の付け根が腫れ、激しく痛むのが特徴です。発症する人の90%は男性で、30代から50代に圧倒的に多いのですが、最近は若い男性や女性にも増えていると言われています。
また、尿酸は腎臓にも沈着しやすく、痛風腎を引き起こし腎臓の機能を低下させます。さらに、水分不足で尿量が減ったり、尿酸のもとであるプリン体を含む食品を多くとることで、尿中の尿酸が結晶となり尿路結石にもなりやすくなります。

生活習慣病を合併しやすい

高尿酸血症が引き起こすのは、尿酸が沈着して起こるものばかりでなく、糖尿病や脂質異常症、高血圧、
肥満などの生活習慣病や、慢性腎臓病も合併しやすくなります。
生活習慣病は自覚症状が乏しいので放置されてしまうことが多いのですが、放置することで動脈硬化が進み、生命に関わる合併症に繋がります。そのため、尿酸が高いと言われたら、症状がなくても軽く考えずに、生活習慣を見直すなど早めに治療を始めることが必要です。

尿酸値を下げるために

治療はまず、食事療法や運動療法を行い生活習慣の修正をします。それでも目標値に達しない場合には、薬物療法を行います。